泣ぐ子はいねがぁぁぁ〜

12月31日、秋田県男鹿半島におそろしいなまはげが襲ってくる。
「泣ぐ子はいねが、なもみこはげたかあ、はげたかよ〜っ!」
「親の言うこごと聞がねわらしはいねがあ!」と、鬼が子供たちをおどしつけます。

この「なもみ」とは冬に囲炉裏にあたっていると、手足に熱傷、火傷ができる。それを剥いで怠け者を懲らしめ、災いを払い祝福を与える「ナモミはぎ」、から「なまはげ」と呼ばれるようになりました。

鬼の面、ケラノミ、ハバキを身につけ、大きな出刃包丁を持ったなまはげが家々を訪れ、荒々しい声を発しながら怠け者、子供や初嫁を探して暴れる。主人はなまはげをなだめながら丁寧にもてなします。


地域により異なるなまはげの顔

大晦日のほかに「なまはげ柴灯(せど)まつり}が2月にあり、これは観光用として親しまれています。
また、なまはげは石川県に伝わる「あまみはぎ」や鹿児島県の「ドンドン」などと同じく、いずこからやってくる年神の来訪神事と言われています。


なまはげは鬼のイメージで恐れられていますが、実は神の使いであり、本来は決して怖い存在ではありません。
男鹿半島・真山地区のなまはげには角や牙がないのもその証であります。

本物のなまはげを見た人はなく、そのため、地域によって顔も異なっています。80の集落のある男鹿半島には80の顔のなまはげがいることになりお面の材料も、古くなった神社のオフだを溶かしてざるに貼り付け着色したもの、近代ではブリキを使ったものなどもあります。

なまはげ柴灯(せど)まつり

先に記した2月に行われる観光行事である「なまはげ柴灯(せど)まつり」は、観光客を楽しませ、飽きさせない工夫や演出があります。見所のひとつである「なまはげ踊り」は、秋田県出身の現代舞踏家 故 石井獏氏が振り付け、息子の作曲家 石井歓氏が曲をつけた勇壮な踊りだ。なまはげと和太鼓を組み合わせた「なまはげ太鼓」は太鼓の音が山に響きわたり、迫力満点です。