風の盆
富山県 八尾町
P20号
縦727×横530
尾オワラをしみじみ きけば むかし山嵐 オワラ草の声 これはオワラ節の文句で、「山嵐」とは二百十日の事で、越中八尾の風の盆は風除け、台風よけのお祭りとなります。 すなわち台風がおとずれるこの時期に八尾町の人々はこのお祭りを行うのです。 稲や豊作物が台風、大風、大雨によってうちすえられる事の恐れが風の盆となり、風を鎮め雨を慈雨に変えてもらう為に人々は3日3晩踊り明かします。 男も女も鳥追笠を深くかぶり、男は三味線、女は胡弓等の伴奏を受け持ちます。 踊りの特徴として女踊りは手振りのしなやかな手首の反りと細やかさ。 男踊りはスピード感に満ちた直線的で端整な美しい踊りであります。 こうした踊りが哀愁を帯びた曲にのって町内を流していきます。 「おわら」の起源は元禄(1688〜1704)の頃に、生活の中の喜びを面白おかしく唄って町を練り歩いたのが始まりといわれています。唄の中に「お笑い」の言葉を挟んで唄ったのが「おわら」の語源とも言われ、またその他に収穫の時期に豊年を祈った「大藁(おおわら)」を意味するとか諸説伝えられています。 おわら風の盆の場となる八尾町はかつて聞名寺の門前町として栄えたところで、日本の道百選に選ばれた石畳の諏訪町通りなど、美しい格子戸や土蔵造りの家が建ち並んでいます。当初、「おわら」は他の民謡と同様に唄だけでしたが、そうのうちに楽器が入り、踊りが振付けられていきました。祭りの当日、夕暮れの町にぼんぼりの明かりが灯る頃に三味線と胡弓の音とともに浴衣姿に鳥追笠をかぶった踊りの行列が坂の町に現れます。
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