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祭りは復興の足掛かり

応仁元年(1467年)に発生した応仁の乱は11年間続き、京都の町を一面焼け野原とした。

祇園祭も甚大な被害を受け、中断を余儀なくされたが、当時の社会情勢の不安や人々の落ち込んだ気持ちを

払拭するために町衆は祇園祭再興を促し復興の足がかりとした。

本来祇園祭は疫病退散に起源を持つ祭りだが、なによりも京都の人々の力が合わさって行なわれている。

つまり、とても身近で、祭り自体に明るさと、希望と、元気を与えてくれるのである。

その心は現代の今を見ても何もかわらない。

賑やかで、活気があって、人々が集まって一体となる場面を見てるだけでも元気になれる。

まだまだ気持ちが癒えない日々が続いてると思う今、故郷各地で受け継がれている祭りを

復興の足がかりとして元気になってもらいたい。

                                                 2012年 1月
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普段私達が祭りを目にする時、にぎやかな神輿の行列を眺め、時には子供にせがまれて神社の境内に

並ぶ屋台で買い物をしたりするだけと言うことが多い。

また、そこに住む住人は季節の節目として感じることもあるだろう。

しかし、いつ、どうして始まったのかまでは知ろうとはあまりしない。

都市化が進んだ今日、多くの日本人にとって、祭りは疎遠なものになりつつある。

本来祭とは「神のめぐみ」を仰ぐものであり、豊穣、豊漁を祈り、またその収穫に感謝すると

いう常時の繰り返しの中で人々は生産生活の意義を確かめ、喜びを分かち合ってきたのである。

祭りは社会生活に欠かすことのできないものして関心を集めており、新しい団地では祭りがな

いのが寂しいということで貸みこしを借りてきてまで新しい祭りを行うところもある。


人々はなぜ祭りに志向するのか、祭りにはどんな意味があり、どんな機能をもっているのだろ

うか。

祭りは社会集団の統合をはかり、精神的連帯を強化する機能を持ちあわせ、つまり人はやはり

共同体の中でこそ生きるのが本来の形であり、古代以来の形を守ってきた宗教的な行事である

からこそ、集団が文字通り共同体になると言う意味で人々が心を一つにして自分たちの意識を

高め、お互いに助け合う状態としての理想的な社会の在り方を示すことが出来る。

社会の変貌が激しい昨今であるがゆえに、今こそ我々の祖先が多年にわたって受け継いできた

祭りを見直し、その本質を講究することが必要であろう。

そもそも「祭りとは神霊を招き饗宴を持って歓待し慰撫して神威を高めそれに属する儀礼」を

言う。

マツリとは、神の働きや勢いに人が従い、奉仕することで、「みつぎものをたてまつる(献る)

」「服従する」と言う意味を持つ動詞の「マツラウ」から転化した言葉だと考えられている。

つまり神に御酒(みき)・御食(みけ)を奉ることが、マツリの原義である。

神と人との交渉の事実を具体的な目に見える形で表現した儀礼であり、このマツリを通して、

神はその霊威を高め、人は神威を身に受ける。

具体的には神は祭りの機会ごとに来臨され、祭りが終わると帰って行かれると考えられていた。

だから神はいつも社に鎮座していると考えられるようになった現在でも、マツリノ基本的は儀

礼構成は、まず神を迎え、御酒(みき)・御食(みけ)を供えて仕えまつり、願いや感謝の祈りを

捧げ、時が来ればお送りするという形をとっている。

つまり日本の祭りは神道とイコールであり、また季節とも深い関わりがある。

そもそも神道とは日本列島において山や海、木、岩、川、火や水と言った自然そのものを神格

化するなど、自然発生的に形づくられてきた民族宗教で、この時点から生まれたという風に起

源を明確に特定することはできないが、長い日本列島の歴史の中で、次第に培われてきた信仰

である。

現在の研究では稲作が本格化する弥生時代と、それ以前の縄文時代とが深くつながっていたこ

とが知られているが、いずれにせよ祭祀や儀礼のための構造物や建物も見つかっている事など

から、人々が人間の能力を超えた存在を認め、それに祈りを捧げていたことはほぼ間違いがな

く、神道が一万数千年前にさかのぼる縄文時代の古い精神生活に根差していることは否定でき

ないであろう。

都心部近郊では農耕社会に行われてきた稲の稔を祈り、感謝するという本来の祭りの形が次第

に衰退していく文化に警鐘を鳴らし、私は絵画を通して、日本人の日々の暮らしの祈りや願い

や感謝の形が込められている祭りの真髄を伝えていきたいと思う。



祭り絵サイト 祭り画家 廣田憲治  絵画で見る日本の祭り
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